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独立開業するなら複式簿記があなたを助ける理由

投稿日 : 2021年7月26日 / 更新日 : 2021年7月26日

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どんな業種でも独立開業するなら、複式簿記の知識があるだけで10年後に大きな違いが生まれます。
収入と経費を集計するだけでも白色申告できますし、税理士に丸投げするから大丈夫。という言う人もいますが、自分の知識として複式簿記を身につけることで、確実にあなたが事業を続ける上で役に立ってくれます。
そこで、美容業でも造園業でも、これから独立開業する上で、複式簿記が事業に重要な理由を紹介します。

複式簿記のメリット

青色申告特別控除で節税

まず複式簿記の説明ですが、確定申告するために収入と経費を集計して利益のみを計算するのが単式簿記といい、白色申告しかできません。
しかし、収入と経費を集計するのと同時に、預金などの資産や借入金などの負債と言った財務状況も把握するのが複式簿記です。
この複式簿記で確定申告書を作成すると、決算書に貸借対照表という財務状況が分かる資料も添付する必要がありますが、その代わりに青色申告特別控除と言って最大55万円を利益から控除して節税ができます。

税理士に丸投げせず自分で複式簿記を使って確定申告書を作成することで、節税効果を最大限活用することが出来るメリットがあります。

帳簿を付けるのは利益を知るためじゃない

税理士が一般の納税者と感覚が違う点があり、帳簿付ける目的を損益(損益計算書)よりも財務状況(貸借対照表)を重視していることです。
法人でも個人事業主でも確定申告書を作るためには利益が基本となりますが、事業を継続するためには利益よりも資産や負債の残高が重要となります。
利益が出ていても預金残高がないと黒字倒産しますし、逆に赤字であっても債務が少なく預金残高が多ければ何も問題もありません。
複式簿記を知り貸借対照表が読めることで、確実に事業を継続していく可能性が高まります。

毎年確定申告しているベテラン納税者でも、気にするのは赤字か黒字かが中心ですが、利益は一年間の結果でしかなく、5年10年と見たときに優良企業として評価されるのは良い貸借対照表です。
融資を受けたいときに金融機関が注目するのが、単年の損益計算書ではなく、貸借対照表となります。

財務状況を意識すると無駄がなくなる

複式簿記で財務状況を意識することで、お金の使い方が変わってきます。
負債の残高がいくらあるか、納税資金として留保しておくべき預金残高、従業員の賞与や設備投資に回せる余剰資金などは、単純な損益だけではわからず、複式簿記で作った貸借対照表でしかわかりません。
利益ばかりを気にすると、税金に怯えるようになり、支出することが節税に繋がると勘違いしてしまいます。
しかし、しっかりと納税資金を確保しておけば、無駄な支出をする必要がなくなり、効果的なお金な使い方ができるようになり、次の展開が可能となります。

さいごに

独立開業する人に向けて、複式簿記を知識として身に付けることで生まれるメリットを紹介しました。
当然ですが、複式簿記を知らなくても独立開業はできます。しかし、10年20年と事業を継続していく気持ちがあり、その中で資産を増やしていきたいという目的があるなら複式簿記は必要だと思います。

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