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車好き社長の勘違い│下取りが高くて節税になってないかも

投稿日 : 2019年8月19日 / 更新日 : 2019年8月19日

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車好きの社長はたくさんいます。
高くかっこいい車を持ちSNSにアップすることが、ひとつの宣伝効果になりますし、車を頻繁に購入すれば、節税になると信じている人がなんと多いことか。

たしかに、かっこいい車を買うことはステータスになるかもしれませんが、車を毎年のように売買を繰り返しても、そこまでの節税効果は見込めません。

車の下取りは収入に計上するもの

車を頻繁に買い換える理由の一つに、車の下取り査定が高いうちに。というものがあります。
たしかに、取引においては価値が高いことは重要ですが、こと税金の計算においては、下取りは旧車の売却として認識するので、下取り価格は収入に計上され、下取りに出される旧車の簿価(減価償却していった残りの価値)との差額は利益となります。

車を買うことで経費が多く計上できるし、さらに中古にすれば耐用年数も短縮されて、なお節税効果が高いと思っている社長も多いですが、毎年買い替えているようなケースでは、下取りによる利益も高くなるため、それほど節税効果が高いとは言えません。

逆にプレミアが付く車を愛する社長にとっては、下取り価格のほうが多くなってしまって税金が増えることもあるかもしれません。

車の売却は消費税の課税取引

もうひとつの勘違いに、車を頻繁に買い換えることで消費税が減ると思っている社長が多いことです。

たしかに、車の購入は非課税(自動車税など一部は不課税)ではないので、高級車ほど支払う消費税も多くなります。
しかし、下取りが収入に計上されるのと同じように、消費税の計算においては、車の下取り価格は消費税の課税取引に該当するため、購入する新車の消費税と相殺されて、節税効果が減ってしまいます。
しかし、やはり車を買うことの高揚感からか、下取りに対する税金への配慮は消えてしまい、決算期に車を買って節税したのに納税がけっこう多い。と勘違いするケースがあります。

なお、消費税の計算においては、利益が消費税の課税対象ではなく、下取り価格そのものが課税対象となるので仕訳の作成に注意が必要です。

まとめ

車好きで、頻繁に買い換える社長がよくする勘違いについて紹介しました。
ポイントは、下取りは旧車の売却の取引であること。そして下取り価格は消費税の課税対象であることです。
新車だけでなく、下取りについても注意を払うと、うまく節税できると思います。

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