税理士試験に初めて挑戦した頃の話ですが、自分としては専門学校のパンフレットにある勉強時間の目安をクリアしたので何とかなるかもしれないと思っていました。しかし現実は厳しく全く刃が立ちませんでした。
実際に税法に合格したときの勉強時間は余裕で1,000時間は超えていたと思います。そして今思うことは、勉強時間の目安なんて気休めにしかならない。ということです。
そこで、税理士試験の勉強時間について考えてみました。これから税理士試験を受験しようという勇者は参考にしてみてください。
勉強時間の目安
専門学校のパンフレットにある参考の勉強時間(気になる方は取り寄せてみましょう)ですが、個人的な感覚ですが本気で合格を目指すなら目安の2倍は必要だと思います。
専門学校の勉強時間の目安は、教室の受講時間を除外した時間が記載されているのかもしれません。さもなくば相当な天才を想定していると思います。または、学校のカリキュラムをマスターするのに必要な時間のみが想定されているのかもしれません。
ちなみに個人的に思う合格に必要な知識量は、専門学校のカリキュラムはマスターして当然で、そこからどれだけ上積みできるかが勝負になってくると思っています。特に税法科目は、何年も挑戦し続ける猛者が集まる世界のため、細かい裁判例など学校のテキスト以外の資料も読み込んでいます。
そんな猛者相手に、学校のテキストをマスターしただけの初学者が勝てるわけないと思います。受験のベテラン達と勝負することを想定したら勉強時間の目安は合格の目安ではなく、カリキュラムが一周するのに必要な時間の目安です。さらにカリキュラムをマスターするのにも勉強が必要ですし、そこから上積みの知識を蓄えるのにも勉強が必要になってくるのが現実です。
専門学校の目的
専門学校の目的は、合格者を出して実績を作ることですが、別の目的として新しい受験者を獲得することもあります。
後者の目的を考えると、勉強時間の目安を高くしてハードルを挙げると、受験者が集まらないというジレンマがあります。
ちなみに、パンフレットには合格者の体験談もありますが、成功体験だけでなく、失敗体験や挫折した人の割合も載せると、税理士試験の現実や真実味が出てくるような気がしないでもないです。