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お金の出入口を絞って経理をスピードアップする記帳のコツ

投稿日 : 2015年7月13日 / 更新日 : 2018年3月16日

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税理士の顧客の中には、顧客自身で帳簿(試算表)を作成し、申告書の作成だけを税理士に頼む人もいます。

そのような顧客から受ける相談のひとつに「経理をもっと早くする方法はありませんか。」というものがあります。

そんな時には「お金の出入口を少なくしましょう。」と回答することがあります。

月次作業のスピードアップ

経理のスピードアップはお金の出入口を絞る

毎月または年1回の経理作業を、素早くする方法はいくつかあります。

使用する勘定科目を減らしたり、領収証をスキャナで読み込んだり、いろいろな方法がありますが、その中のひとつに「お金の出入口を絞る」というものがあります。

 

そもそも経理作業の時間の掛かる作業に、売掛金や買掛金・預金などの「残高」を合わせる。という作業があります。

この原因となる無駄な作業を減らすことで、経理作業のスピードがアップします。

具体的には、売上代金の回収そして、経費や買掛金を支払うという取引をシンプルにすることです。

 

お金の入口を絞る

お金の入り口を絞るとは、「売掛金の回収は振込のみ」「振込手数料は先方負担」「売掛金の回収口座は一つ」の3つです。

この3つを意識するだけで、売掛金の残高を合わせる作業は、簡単になりますし経理も早くなります。

売掛金の回収は振込のみ

売掛金の回収を現金と振込の両方に対応していると、どちらで回収したか判断するのに時間がかかります。

現金で回収すると、入金伝票を作っておかないと、回収したこと自体忘れる危険性があります。

振り込みに限定することで、必ず通帳に記録されるため、忘れることが亡くなります。

振込手数料は先方負担

売掛金の残高が合わない原因の一つに「振込手数料が差し引かれている」というものがあります。

この差額が1回なら訂正も簡単ですが、何回も積み重なると、いつからズレているのか探すのも大変です。

そのため自分は、請求書に必ず「振込手数料は御社にてご負担ください。」という文言を入れるようにしています。

売掛金の回収口座は一つ

売掛金の残高が合わない原因に、「どの通帳に入金されているのかわからない」というものがあります。

先方の振込手数料に配慮し、複数の銀行の口座を用意している企業がありますが、経理のスピードアップという点からは問題です。

常に一つの口座をチェックすればよい状態にしておけば、未回収の確認も素早くできます。

 

支払いのお金の出口を絞る

お金の出口を絞るとは「請求書は預金から振り込む」「毎月の支払いは引落しの設定をする」の2つです。

請求書は預金から振り込む

請求書が発行されたものは、基本的に領収証は発行されません。(もらえる場合もありますが)

そのため、支払ったという記録を残すためには、振り込みをして通帳に記帳しておくことが必要です。

経理をする際に、何らかの記録が残っていないと迷いが生じてスピードが遅くなります。

毎月の支払いは引落しの設定をする

家賃や駐車場などの地代家賃、電気代や水道代、ガス代といった水道光熱費。

これらの毎月必ず発生する固定費は、振り込みではなく自動引き落としやクレジット払いの設定をして、払い忘れがないようにしておくと経理が楽になりますし、スピードも上がります。

まとめ:経理のスピードアップは入出金

経理をスピードアップするために、お金の出入口を絞るコツを紹介しました。

これらのコツは一度やり方を覚えると、経理がとても簡単になります。

実際自分の帳簿もこの方法にしているため、毎月の経理作業は2時間弱で終わります。

これから開業する人は参考にしてみてください。

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