Pocket

個人事業主として美容室を開業すると、経理と確定申告が義務となりますが、日々の経理を奥さんに任せる人もいます。

通常の業務で忙しく帳簿を付ける時間がない場合は助かりますが、お店の経営状態や経費の内容を知られたくない人もいます。

そこで、これから美容院を開業する美容師のために、経理を奥さんに任せる場合のメリットとデメリットをまとめました。個人事業の経理をする奥さんのメリットとデメリット

メリット

給与を経費にできる

経理を奥さんに頼むことで、奥さんに給与を支払うことができ、経費が増え利益の圧縮につながります。

利益が減ると、所得税が減り、そして個人住民税も減ることなり、二重の効果があります。

ただし、同一生計の配偶者や親族に対して給与を支払うためには、青色申告であること6ヶ月以上勤務すること高額でないこと届け出をすることなどの要件があるため注意が必要となります。

なお、給与を支払うと、給与から源泉所得税を控除して納める義務が生じるため注意しましょう。

[関連ページ]

青色申告者の専従者給与

引用│国税庁ホームページ

時間を節約できる

奥さんに経理を頼むことで、本業に使える時間を増やすことができます。

個人事業主は、本来の業務の他に、集客や人事、経理などすべての業務を行うため、一人でこなすには体力的にも大変です。

そこで、奥さんに業務を分担してもらうことで、時間の余裕が生まれます。

無駄な支出を抑えられる

美容師など個人事業主は、自分で稼いで自分で使うため、人によっては金銭感覚が緩くなることがあります。

しかし、奥さんという視点が入ることで、チェック機能が働きます。特に交際費などの飲食代に対しては厳しいかもしれません。

奥さんでも美容院の経理はできる

経理というと難しいと思われたり、知識がないとできないと思われるかもしれませんが、業種によっては難しくありません。※製造業など原価管理が難しい業種もあります。

美容室などの現金商売では、取引内容が毎月同じですし、売掛金や買掛金の取引先も限定されているので、コツを掴めば経理初心者でも会計ソフトに入力できます。

[関連記事]

簡単!開業前に簿記3級に合格すると節税できる3つの理由

【保存版】美容室の経理でよく使う23の勘定科目まとめ

デメリット

会社の損益を把握される

奥さんが経理をするということは、奥さんにお店の財政状態を知られることになります。

経営者の中には、経営状況を知られたくない人もいますが、経理を任せると内情を把握されやすくなります。

もちろん、経営状況を知ってもらうことで、危機感を共有できるかもしれませんが。

奥さんの時間が減る

奥さんが経理をすると、その分奥さんの時間が減ることになります。

奥さんが別の場所で働いていたり、専業主婦を楽しんでいる人の場合は理解が得られない場合もあるので、注意と配慮が必要になります。

経営に口を出される

経理をすると店舗の実情がわかるため、経営者としての意見を言われる可能性があります。

奥さんが経営者になることで、会社がうまく回るケースもありますが、その逆もあるため注意が必要です。

金銭感覚が薄れる

奥さんに経理を任せると、自分の金銭感覚が弱くなり、経費に対して鈍感になる可能性があります。

自分で経理をしていれば、経営状態が分かり危機感を持ちますが、他人に経理を任すと経営感覚が薄れ、給料制やお小遣い制のサラリーマンのようになってしまう可能性があります。

まとめ:奥さんの経理は一長一短

美容師のために、奥さんが経理をすることのメリットとデメリットをまとめました。

経理の知識がなくても何とかできてしまうのが、美容室というシンプルなビジネスモデルの特徴でもあります。

これから美容室を開業するオーナーさんは、この記事を読んで、奥さんに経理を任せるか参考にしてみてください。

創業融資に強い税理士事務所
Pocket