2021年10月からペイペイの決済手数料が有料化となります。
これまで無料で手軽にキャッシュレス決済が導入できることで、小さな店舗でも導入が進みました。
これからは、手数料が発生するため、青色申告の事業者は帳簿の付け方に注意が必要となります。
そこで、決済手数料の帳簿の付け方を紹介します。

売上の認識タイミングと売掛金
キャッシュレス決済を導入してよくあるミスとして、ペイペイなど決済事業者から通帳に入金されたタイミングで売上高を計上することがありますが、正確には、売上はお客さんに物やサービスを提供したタイミングです。
キャッシュレス決済事業者が末締めの翌月5日払いのときは、売上を計上する月がズレてしまうので注意が必要です。
このように売上と入金のタイミンがずれるときは、「売掛金」勘定を使います。
売上のタイミングで売掛金を計上(借方)し、入金されたタイミングで売掛金を逆に計上(貸方)にすることで、正確な帳簿となります。
決済手数料と振込手数料の計上
キャッシュレス決済をすると決済手数料が発生し売上から天引きされます、同様に入金時は振込手数料が天引きされます。(入金のタイミングを月1回にまとめると振込手数料が発生しない事業者もあります。)
これらの手数料は売上時または入金時に経費(支払手数料または雑費)として計上します。
売上または入金のタイミングで経費の科目を計上(借方)しますが、反対側の科目(貸方)は売掛金となることに注意しましょう。
間違えて売上高にしてしまうと、売上の総額も間違ってしまうことになります。
DXでこれらの問題も解消
PayPayで決済手数料が有料化するというニュースから、決済手数料の経費を帳簿に付ける方法を紹介しました。
複式簿記の考え方を理解できないと分かりづらいかもしれませんが、慣れると意外と簡単です。
そして、仮にわからなくてもオンラインの会計ソフトと自動連携できるなら、これらの問題は解消するはずです。
世の中の流れはDXとなり、売上から経費まですべてのデータ化し、自動で帳簿が完成するようになるはずです。
今は、DXの過渡期のため、何かと新しい対応を迫られるため、いちばん大変な時代なのかもしれません。