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資金繰りが苦しい経営者の勘違い

投稿日 : 2021年7月19日 / 更新日 : 2021年7月19日

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中小企業の経営者にとって資金繰りは何より重要です。
これはコンサルタントや中小企業診断士なんかの財務分析なんかよりよっぽど重要だと思います。
さらに言えば、売上を伸ばすためのコンサルやマーケティングよりも重要かもしれません。
そこで、中小企業にとって資金繰りを悪化させる経営者の勘違いを紹介します。

資金繰りが悪化する中小企業

節税よりも利益

中小企業の経営者は、いつも税金が高いと嘆きます。
何とか節税をしようと無駄な経費を支出しがちですが、これが勘違いで利益が減るほど資金繰りは悪化します。
利益を出して納税しないと資金繰りは安定しません。
1,000万円の売上に対して経費が600万円なら、利益400万に対する税金120万円を納税しても280万円内部留保できます。
ところが、無理に経費を200万円追加して800万円にすると、利益200万円で税金は60万円と減りますが、手元の資金は140万円と節税前から半減します。
このように、勘違いで間違った節税をしている経営者が意外と多くいます。

社会保険料が高い

また、社会保険料が高い。というのもよく聞きます。
社会保険料で倒産なんてこともあるぐらいですから、たしかに高いです。これは構造的な問題もあると思います。
しかし、高い社会保険料の対策に、自分の役員報酬を無理やり下げるのもリスクがあります。
まず、役員報酬が減ることで利益が増えて法人税の負担が増えます。利益は出すべきですが、不必要に納税する必要はありません。
また、足りない生活費を会社の資金から借りると、借りた金額に対して利息を取る必要があり、その利息は賞与として所得税が課税されますし、会社の経費にも認められません。
重要なのは、利益とバランスの取れた役員報酬を設定しておくこと以外にないのだと思います。そして高い社会保険料をある程度受け入れて経営することです。

預り金を把握する

資金繰りを悪化させる原因に、預り金を認識していないことがあります。
会社を経営すると、給料や報酬から一定額を天引きする源泉所得税や住民税、売上代金に含まれるお客から預かった消費税があります。
この一時的な預り金の残高を知らないことで、納税時期になって慌てることがあります。
この預り金は、代わりに預かっているだけなので、使ってはいけないお金ですが、資金繰りの苦しい経営者は運転資金に回してしまいます。
そうならないために、預り金の残高を普段から認識しておくことが重要になります。

資金繰りを悪化させるの収入より支出

中小企業の資金繰りを悪化させる原因で、経営者が勘違いしていることを紹介しました。
基本的な原因は、収入が減ったことよりも、収入の支出のバランスが悪いことが原因です。
資金繰りが悪化した経営者は、新しい事業に方向転換したり、公庫などから融資を受けて、収入の方で収支のバランスを取ろうとしますが、これは負のスパイラルに入るリスクがあります。
資金繰りの悪化した中小企業は、大きな穴が空いたバケツみたいなもので、そこに大量の水を入れても、すぐにバケツは空になってしまいます。
対策すべきは、融資で収入側の水を増やすことと並行して、支出を管理して穴を小さくすることが一番です。

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