日本の人口は2008年をピークに減少に転じ、2020年時点でも減少し続けています。
年齢構成比率を見ると29%が65歳以上の高齢者となっていて、4人から3人に一人は65歳以上の超高齢化社会になります。(すごいヤバいと思いますよ実際)
このような時代で若い世代が個人事業主として開業したり、法人として設立することは、普通に考えれば難しい選択肢になるのがわかります。

少子高齢化で購買層の減少
少子高齢化・高齢化社会で開業しても事業継続が難しい理由は、当たり前ですが購買層である20代から50代が減少するからです。現時点の購買層で最も多い50代もすぐに高齢者になるため、10年後20年後は大変な時代となります。
かと言ってシニア向けビジネスを開業するにしても、60代以降は医療が発達し寿命が伸びたことで、長い老後の生活資金が不安で財布の紐が固くなります。これは当然のことでベーシックインカムぐらい大胆な変化がない限りは購買層に変化することはないでしょう。
このように全年齢層で消費行動が減ることで、簡単に物やサービスが売れる時代ではなくなると予測できます。
昭和から平成初期に経済が成長したのは、購買層である人口が多かったという人口ボーナスが背景にあったのが今ならよくわかります。(日本の技術がすごかったわけではない)
これから伸びる業種
ではこれから時代で開業すると成功するビジネスモデルはと言えば、正直なところ時代の変化が早すぎて分かりません。
ネットの発達で新しい製品やサービスを生み出しても、すぐに同業他社に盗まれるか、バージョンアップした製品を出されるか、廉価版の格安バージョンを出されるかして製品のライフサイクルが短すぎます。投下資本を回収できずにビジネスが終わってしまいそうです。
飲食店や美容業にしても、レジャーや美容を楽しむ生活の余裕がなくなり、生活に必要最低限の物やサービスが評価されそうです。コスパ重視の社会です。
UNIQLOのコンセプトであるライフウェアなんて、まさにその代表みたいな感じです。
それでも開業するには
少子高齢化・超高齢化社会で開業することの難しさはわかったと思います。
ですが、それでも開業や創業する人は必ずいるはずです。かく言う自分もその口でしたから。
では、これから開業して成功するには、これまで以上に事業計画を立てること、そして逆に計画に縛られずに柔軟に対応する2つが求められそうです。
安易に、流行っているもので開業せずに、自分なりの特徴や継続性を見極めないといけませんし、絶対に成功する自身があるものでも失敗を織り込んで、二次三次の対策も考えないと長続きしません。
とくに絶対に成功すると信じすぎると、初期費用で多額の資金を投下する傾向があるため、上手く行かないときに資金繰りが悪化し、最悪の場合負債だけが残ってしまいます。
事業は創意工夫で小さく開業して、軌道に乗ったら投下資本を大きくしていくことが重要です。
もうすぐそこまで来ている開業が超ハードモードになる時代に、それでも開業する人を陰ながら応援しています。