事業をしていると納税資金や急な出費に対応できず資金繰りに苦労することがあります。
そんなときに安易にビジネスローンに頼ると金利が高く、その後の資金繰りがさらに悪化します。
そのため、日頃の事業計画が重要になり、便利な考え方が3:3:3:1です。

支出を30%ごとに分けて管理
キャッシュ・フローが悪化するのは、普段から支出の管理をしていないからです。
普段の支出を管理するには、収入の30%で区切りながら予算管理するとわかりやすくなります。
30%の配分方法は業種ごとにに異なりますが、例えば、仕入れ30%、人件費30%、経費30%といった分け方や、
家事費30%、経費30%、税金・社会保険料30%といった分け方で、個人ごとに設定します。
そして最後に残り10%は必ず手を付けず留保しておくことです。そうすると急な出費にも困らなくなります。
これを年間で行うと難しいので、1ヶ月ごとに管理できるようになると、年換算すると大きな効果となります。
30%ごとに物事を考えることで、支出がオーバー気味なるのを防ぎます。
特に中小企業の経営者や個人事業主は、自分の生活費を自由に設定できるため、ルールを予め決めておくことで納税資金に困らなくなります。
また、30%の配分方法は細かくすることもでき、仕入れの中で商品ごとに分けたり、経費の中で細かく(広告宣伝や通信費など)分けることで、より細かい予算管理が可能となります。
残り10%の使い方
30%ごとに支出を管理すると、自然と残りの10%が余剰資金となります。
この10%を経営者の裁量で決めることができます。
そのまま留保金として通帳に貯めておき急な出費の備えたり、節税商品として保険や共済に回したり、新たな商品開発や求人費用に回したりと、会社のために使える幅が広がります。
予算管理をすることで、自転車操業のようにならずに、資金繰りが良くなるのが3:3:3:1の方法です。