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開業前に知りたいフリーランスのお金の回し方

投稿日 : 2020年11月11日 / 更新日 : 2020年11月11日

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お給料制のサラリーマンは、額面金額からいろいろ引かれた後の手取り金額がそのまま自由に使えるお金ですが、フリーランスや事業主になると税金や年金を自分で支払うため、自由に使えるお金が見えにくくなり、最悪の場合は、税金や年金が支払えないことにもなりかねません。
そこで、これから開業するフリーランスのために、基本的なお金の流れと回し方を紹介します。

お金の回し方の基本

稼ぐ➔貯める➔納める➔使う

開業して自分で事業をしている場合は、まずは本業で稼ぎ、それを貯蓄し、税金や社会保険料など支払うべきものを支払い、最後に残った分を生活費や遊興費として使う。というのが基本サイクルです。
サラリーマンは、「納める」が終わっているため、手取り額から貯蓄(貯蓄しない人もいますが)し、残りを使うことになり、納めるがありません。
また、開業して2年目3年目あたりで資金ショートを起こす事業主の多くは、稼いだ分の多くを使い、「納める」を次に稼ぐ分から支払う自転車操業になりがちです。

稼ぐ=利益を出す

稼ぐというのは売上を上げるだけでなく、経費を制限ししっかりと利益を出すことです。
同族会社の中小企業や個人事業主だと、事業をプリベートと切り離しづらいため、事業を私物化してしまい浪費が増えがちですが、無駄な支出をチェックし利益を増やさないと、長期的にはお金が回りません。
お金を回しながら増やすには、利益を出すのが前提条件です。

納める資金源は貯めた分から

利益が出せたら、それをすぐに使うのではなく、貯める必要があります。
なぜなら税金や社会保険料(年金や健康保険料)は、1年後にやってくるからです。
税金や社会保険料は、過去に稼いで貯めた分から支払うのが基本です。
貯めずに使ってしまうと、翌年稼ぐ分から支払うことになり自転車操業のような状態になります。自転車操業になるとコロナのような突発事態が起きたときに資金ショートになってしまいます。

使う=サラリーマンの手取り

納めた後の残りが、自由に使えるお金となります。この金額がサラリーマンの収入とほぼ同じとなります。
使うものには、生活費や遊興費がありますが、残ったものを使うというルールが守られている限りは、資金ショートを避けられます。
資金ショートになるのは、残った分だけでなく、翌年支払う分である稼ぎから使ってしまうからです。

まとめ:開業時には意識改革を!

これから開業する人のために、お金の回し方の超基本を紹介しました。
この基本ができずに、資金ショートを起こす人は意外に多く、事業の失敗につながります。
税金や社会保険料を支払っていない分、収入が増えた錯覚になりがちですが、それは見せかけで、しっかりと貯めておくことが重要です。
逆にこの基本的な回し方が守られていれば、自然とお金が増えていきます。
これから開業する人は、この違いをしっかり理解しておくことをオススメします。

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