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法人で土地を所有するメリット・デメリット

投稿日 : 2020年11月2日 / 更新日 : 2020年11月2日

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内部留保がコロナ禍でも高まっていたり、内部留保に課税する留保金課税しようというニュースを聞きました。
そんな儲かっている法人のなかには、必要な土地を借りるのではなく、買うことを選択する場合がありますが、どちらがお得なのか迷うこともあると思います。
そこで、法人で土地を買うことのメリット・デメリットを紹介します。

法人で土地を買う

法人で土地を買うメリット

法人で土地を買うメリットは、自由に使える裁量の自由度が高いことと、売却時に値上がり益が期待できることの2つです。

上モノの建物を自由に建てることができるため、事務所でも店舗でもガレージでも自由に決めることができます。また、増改築も同じように必要に応じて自由に決めることができます。賃貸では制約が付くことがあるため事前確認が必要です。

また、もう一つのメリットとして、売却することができ、価格によっては売却益が期待できることです。不動産の売買のため金額が数千万円になることもあり利益も大きくなります。しかし逆に値下がりすることもあるため、経済状況や土地の市場価値を見極める必要があります。

法人で土地を買うデメリット

法人で土地を買うデメリットは、税金と売却損、減価償却できないの3つです。

売却損は上記のとおり、購入時よりも価格が下がった状態で売却することで生じます。売らずに所有するのであれば問題ありませんが、売却を想定しているならば購入時の見極めが重要です。

税金面では、所有することで毎年課税される固定資産税です。更地だと居住用の軽減が受けられないため、固定資産税が高く(3倍~6倍)資金繰りの負担となります。

また、消費税でも土地はデメリットとなります。土地は消費税では非課税とされるため、高額で購入しても消費税は発生しません。
非課税ということは、一般課税の計算であれば、消費税の納税額を圧縮させる効果が期待できないということです。
家屋の購入は課税取引のため、高額になる分だけ消費税の支払いも多くなり、結果として納税額は減りますが、土地ではその効果は期待できません。

さいごに、土地は時間の経過で価値が減らないので減価償却できません。
そのため、利益か損が生じるのは売却時で、そのときまで待たないといけません。売却時まで費用処理できない資産を所有し続けることは、法人の資金に余裕がないとできなことです。

個人的には賃貸派

法人で土地を購入するメリットとデメリットを紹介しました。
メリットとデメリットが有るため、両方を見極めて決める必要がありますが、余程の余裕がない限りは借りる方が賢明だと思います。
それでも、購入するのであれば、不動産相場の見極めができ、明確な利用目的が必要なのではないのでしょうか。

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