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税理士試験に合格した理論マスターを使ったユニーク勉強法

投稿日 : 2019年11月25日 / 更新日 : 2019年11月25日

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今は税理士試験に合格しましたが、当時は会計事務所に勤めながら税理士の専門学校に通っていました。
パソコンや仕事の資料を持ちながらテキストや問題集を持ち歩くのは重くて苦痛でした。しかも、仕事を覚えながら勉強するには時間の余裕もなく、税法科目で行き詰まっていました。
そこで、本来は暗記用専用テキストである理論マスター(専門学校によっては理論サブノート)に理論と計算の両方のポイントをまとめて、それを常に持ち歩き、仕事中でもすき間の時間を利用して勉強する方法を編み出しました。
手軽に持ち運びできることで、スペースや時間の確保だけでなく、効率的な勉強もできて合格への近道になったと思っています。

理論マスター1冊にまとめる方法とポイント

スペースが少ない制約を活かす

理論マスターは、TACなど大手専門学校のものだとA5サイズで小さいという制約があります。そのため、テキストや条文に書いてあることすべてを書き込むことはできません。
 そこで、書き込むポイントを絞ることと、ポイントを要領良く整理してまとめることの両方が求められます。
ポイントをまとめて絞る作業は、内容をしっかりと理解することが必要ですし、時間もかかって面倒です。なにより専門学校や市販の分厚いテキスト自体が既にまとめたものとも言えます。
しかし、この面倒な作業がとても重要で、どのポイントが自分にとって重要なのかを考える必要があり、それを理論マスターにまとめる作業が理論の理解を深める勉強になっています。
 マーカーで色を付けたり、自分なりの表やグラフを作成したり、スペースがないときはヒントとなるキーワードだけを書いたり、誰かのマネではなく自分なりの工夫や試行錯誤が重要です。
そうすることで、単純な暗記ツールである理論マスターが、自分だけの特別なテキストになります。
 レジュメやテキストのコピーを糊付けして情報を追加したり、付せんに書いて貼る方法も試しましたが、あまりオススメしません。やるなら最低限に留めたり、ヒントのみを書いておき週末や帰宅後に確認する程度にすべきです。
情報を追加すると情報量が多すぎて、単純に覚えるのが大変ですし(とくに社会人には時間がないから)、ポイントを絞ってまとめるという脳内の作業が減り習熟度が下がるからです。
一見、効率の悪い方法ですが、実は合格の近道だったのかと今は思っています。

鉛筆や消えるボールペンを使う

理論マスターにまとめたポイントは、一度書いたら終わりというわけではありません。最初の頃に書いたポイントも、基本テキストレベルのポイントだったものが、習熟度が増すと情報が薄くなるのでアップデートが必要になるからです。
そのため、一度書いたら消えないボールペンではなく、鉛筆や消えるボールペン・消えるマーカーを使います。
 具体的に書き直すポイントは、基本テキストレベルのポイントから深い理解となる判例や施行規則へアップデートしたり、ケアレスミスしたポイントから応用問題でしたミスへアップデートしたり、自分の習熟度に合わせて理論マスターを仕上げていくことになります。
 受験直前で完全体の理論マスターを完成させるイメージを持ち、何度も書き直すことを前提として最初は薄く書いておくことをオススメします。
 もし、受験直前になっても、基本テキストレベルの理論マスターだった場合は、習熟度が低かった証拠と言えますし、誰にも負けない理論ノートに仕上がっていれば、それは何よりの自信となりお守りとなります。

理論ノートに書いていたポイント

僕が理論ノートに書いていたことを具体的に紹介します。
実際に理論ノートの画像をお見せしたいところですが、かなり昔のことで失くしてしまったようです。
そのため、申し訳ないですが覚えている範囲で書き出しておきます。

  • ・キーワードの意味や使い方
  • ・個別理論の意味、背景、潰された節税行為など
  • ・個別理論の細かい条文や要件(書き過ぎ注意)
  • ・重要な判例など
  • ・計算の要件やポイント
  • ・計算で間違ったポイント
  • ・その理論に関連する理論タイトル
  • ・同じキーワードが登場する理論タイトル

理論マスター1冊勉強法のメリット

テキスト・問題集などを持たなくていい

この勉強法のメリットは、教材を一つにまとめられて軽いことです。
働きながら受験勉強する人にとっては、仕事の資料やパソコンをバッグに入れた上で、テキストや教材を持つのは大変です。
ですが、理論マスター1冊だけなら負担はなく、常に持ち歩くことができます。 電車やランチタイムの少しの空き時間でも勉強ができますし、テキストの入れ替えがなく、確認したい所をいつでも確認できるメリットがあります。
理論を覚える時間はなくても、ポイントを確認するだけでも復習になります。
間違いノートや計算ノートを別に作っておく方法も有効ですが、理論ノート1冊にまとめると、確認作業の時間が短くなり、重さもないため効率がいいのです。

理論と一緒に計算も勉強できる

理論マスターに計算問題のポイントや、計算ミスしたところを書いておくと、理論と計算を両方勉強できて時短の効果があります。そして、理論と計算が混じった応用問題にも対応しやすくなります。
 また、全体をバランスよく勉強することで、理論の理解が深まるためなのか、計算のケアレスミスが減り、計算スピードが上がります。

理解が深いと暗記スピードが上がる

理論マスターの本来の使い方として単純な暗記作業があります。
僕の場合は、目を閉じて頭の中で暗唱する方法で暗記していましたが、その際に、理論マスターに書いたいろいろなポイントも同時並行で頭の中で確認していました。
この結果、文字として単純に理論を暗記するよりも、暗記スピードが上がり、しかも忘れ難くなりました。これは、同じ理論を多角的な視点で覚えることで、リンクする項目が増えシナプスが繋がっていたからだと勝手に思っています。
計算の勉強でも理論と結びつけて勉強するのは、けっこう効果的です。

受験直前期の総まとめに便利

税理士試験の直前期は、これまで勉強したことを総復習しますが、完成した理論マスターがあれば、自分の弱点を短時間で確認できることができ効率的です。
時間がない社会人にとっては、すべてのテキストを総復習するのは大変ですので、最低限必要なポイントをまとめた1冊を見直すというのは有効な方法だと思います。

完全体に仕上がった理論マスターがお守り

受験日当日に持っていくものは、受験票と筆記用具と、1冊の理論マスターというのが自分なりの覚悟の証でした。
自分だけの特別な理論マスターがあれば、どんなお守りよりも自信をくれる存在となり、余計なテキストを持っていく必要はありませんでした。
それくらいに、受験当日の理論マスターは完成度が高かったと自負しています。とは言え、もう失くしてしまいましたが(汗)

まとめ:働きながら税理士試験に臨む社会人

僕が受験生時代にやっていた理論マスター1冊に理論と計算両方のポイントをまとめて、常に持ち歩いて勉強するという方法を紹介しました。
 この方法は、仕事と勉強を両立するために実践していた方法なので、受験に専念できる学生よりも、受験と仕事を両立する社会人向けの勉強方法だと思います。
それと、注意してほしいのが、この方法は時間に余裕のない平日の勉強方法で、週末はしっかりとテキストや問題集も使い、直前期は専門学校にも通いました。
 税理士試験は、試験日までに計画的に勉強しないと間に合わないボリュームがあります。社会人受験生は、仕事をしながら勉強をするため、とても大変なことです。それでも、平日の空き時間を利用して合格することは不可能ではないと思っています。
仕事と勉強、家庭を両立する社会人にとって今回紹介した勉強方法が、合格への一助となればとても嬉しく思います。

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