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消費税10%と軽減税率で消費者と事業主の大混乱が起きる予感

投稿日 : 2019年9月30日 / 更新日 : 2019年9月30日

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いよいよ2019年10月から消費税の税率が10%になります。
それと同時に、一部の食料品と新聞に対して8%の軽減税率が適用されます。
税率が上がるのは、3%から5%へ、そして5%から8%へと2回経験していますが、今回に限っては前2回よりも混乱すると予想しています。

消費前の軽減税率で混乱必至

軽減税率&キャッシュレス決済のポイント還元

消費税の混乱する原因は、「軽減税率」と「キャッシュレス決済のポイント還元」です。
これが前2回の消費税の増税時と違う点で、消費者と事業者の両方にとって初めての経験となります。しかもわかりづらい!
本来税金は、公正中立であると同時に簡素な制度であることが大原則ですが、公正中立とは言い難いですし、今回は政策を実現させたい政治家と、キャッシュレス決済を普及させたい役人との思惑が絡まり、複雑でわかりづらい制度となりました。
また、将来の「インボイス制度」の足がかりとなる請求書や領収証の記載様式の変更も重なり、これまでの増税よりも混乱することが予想されます。

消費税で混乱しないために

消費税で混乱しないためには、どうすればよいのか考えてみたところ、制度に過剰に反応しないことが大事です。
消費者にとっては、景気対策としての軽減税率もポイント還元については、効果を考えれば数千円程度の効果しかありません。よくよく考えれば過剰に反応するほど効果はありません。
また、事業者にとっては、レジや会計ソフトなど最低限の対応は必要かもしれませんが、ポイント還元については完全に蛇足ですので、無視するのも良いと思います。
政府は集客効果があると謳っていますが、具体的なデータや根拠を示しているわけではありません。あくまでも希望的観測で言っているだけです。

マスメディアやネットの情報で、得する方法など特集が組まれると予想されますが、個人的には過剰に対応することなく、よく考え必要最低限の対応をしていくことが正解だと思います。

今からでも間に合う軽減税率への対応

事業者にとっては、10月に入ったら完璧に消費税の改正に対応しないといけない。という強迫観念があるかもしれませんがそんな事はありません。
国税庁にとっても軽減税率は初めての経験で、内部でもいろいろな混乱が生じているはずです。
また、複数税率対応のレジも製造が追いついていないという。ニュースもあり業者も混乱しています。
事業者は対応や準備が遅れて10月にずれ込んだとしても慌てずに、税務署や税理士会へ相談して必要なことを進めていくしかないのかなと思っています。
個人的には、軽減税率なんて廃止になればいいのに。と未だに期待しています。

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