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開業して順調でも1年目から贅沢しちゃいけない理由

投稿日 : 2019年9月23日 / 更新日 : 2019年9月23日

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美容室や飲食店の開業前は軌道に乗るのか不安ですが、開業後まもなく順調に売上が伸びると気が緩む経営者もけっこういます。
これはサラリーマンと違い、売上から経費を除いた残りが自分の手取りとなるため、定額の給料制よりもわかりやすく手取りが増えるからです。
しかし、増える収入に調子に乗って、高級車や高級時計などの贅沢をすると、資金繰りで失敗することになります。
そこで、開業する人のために、事業が順調でも贅沢しすぎてはいけない理由を紹介します。

社会保険と税金は天引きされない

開業した経営者が、開業前の給料制と大きく違うのが、所得税や住民税、年金や健康保険といった「税金」「社会保険」が給与から天引きではなく、自分で銀行やコンビニで納付しなければならない点です。
開業後に手取りが増えたと思うのは、すぐに軌道に乗ったのも事実ですが、税金や社会保険を控除する前の収入だから。とも言えます。
目の錯覚の収入で浪費してしまうと、税金や社会保険料が納付できないという事態もありえます。

支出の全部が経費ではない

簿記や帳簿などの経理の知識がないと、支出すればするほど税金が減ると思っている経営者もいます。
しかし、現実は「支出=経費」ではなく、同じ支出でも、経費だけでなく「資産の購入」「負債の返済」も含まれています。
そのため、支出が多くても見た目ほど税金は減りません。
固定資産は耐用年数を使って、数年間で経費にしていきますし、開業融資の返済のうち元本部分は、負債の返済であって経費ではありません。
この事がわかっていないと、決算で納税額にビックリするかもしれません。

2年目以降に増える税金と社会保険

「住民税」「健康保険料」「個人事業税」は、提出した確定申告書をベースに市区町村が計算して納付書を郵送してきます。
開業1年目すぐに軌道に乗ると、2年目以降に納付書が届いてビックリすることになります。
また、所得税も「予定納税」が必要になったり、規模によっては開業2年目または3年目に「消費税」が生じます。
開業1年目の成功で高級車や高級腕時計を購入(ローンを含む)してしまうと、納税資金に苦労することも考えられます。

まとめ:開業数年間は油断大敵

事業が軌道に乗ると、開業前の不安は消えていきます。
そこで、調子乗って贅沢をしてしまうと、予想以上に大きな税金と社会保険で苦しむことについて紹介しました。
とくに、2年目の健康保険料、住民税、個人事業税は誰でも驚きますし、2年目または3年目の消費税は、わかっていても驚くことになります。
そうならないためにも、開業数年間は、贅沢しすぎないように注意すると良いと思います。

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