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小規模事業者持続化補助金が採択される10のコツ

投稿日 : 2019年8月26日 / 更新日 : 2019年8月26日

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2019年7月31日に平成30年度の小規模事業者持続化補助金の採択結果が中小企業庁の公式HPで公表されました。
税理士とは直接関係ない業務なので独学で勉強し、お客さまの事業計画書をサポートした結果、無事2件とも採択されました。
自分の分を含めて3年目の挑戦で初めて採択されたことになりますが、今回の採択からわかった「補助金に採択されるコツ」自分なりにまとめてみました。

補助金が採択されるコツ

1.募集要項の理解

まず、補助金の募集要項をよく読んで理解することです。当然といえば当然です。
必要書類、添付資料、提出期限、補助事業の範囲、補助金の限度額、補助金の概要や目的など、必ず守らなければいけないものから、国が補助金でやって欲しいと期待している裏の事情までを、募集要項から読み解くことです。
小規模事業者持続化補助金なら、販路拡大という大前提があるため、単純に何か欲しいというだけではアピールが弱くなってしまいます。

2.漏れのない提出書類

これも当然ですが、提出書類が完璧でないと採択はされません。
小規模事業者持続化補助金だと、様式1から様式5までは当然必要ですが、添付書類に決算書や事業計画書のデータ(CD-RやUSBなど)が必要ですし、法人だと登記簿も必要です。
これは募集要項に記載されている基本的なことなので、完璧にする必要があります。

3.本気になった事業主の協力

今回の採択で痛感したのは、事業主(僕にとってはお客さま)の協力がないと事業計画書の完成度が高まらない。ということです。
事業計画書を作成するサポート業者は、どんなに理解しようとしても、事業主の事業内容を半分程度しか理解できません。事業内容を100%理解しているのは、やはり事業主だけです。
料金が高く採択率が良いサポート業者に丸投げしても、必ず採択されるわけではありません。事業主の本気の協力がないと採択されない。と今回わかりました。

4.事業内容の特徴と得意分野の自己分析

補助金は助成金と違い、他の応募者との競争になります。
そのため、点数の高い事業計画書を作成するには、事業主が自分の事業内容について理解し、それを様式2に反映させる必要があります。
また、事業の得意分野や特徴を事業計画書に反映させなければ、他の応募者の事業計画書に埋もれてしまいます。
そうならないためにも、事業内容を事業主自身が自己分析し、ストロングポイントや特徴を理解する必要があります。

5.ブラッシュアップした事業計画書

提出する事業計画書は、数回見直してブラッシュアップすることで完成度が高まります。
特に、様式2と様式3は、一回作成しただけでは改善の余地は多分に残されています。
2,3回は、サポート業者と事業主がやり取りしながら、完成度を高めていく必要があるはずです。
事業主にとっては、面倒ですし丸投げしたいところですが、採択されたいならば、自分も本気になる必要があります。

6.商工会議所への相談

サポート業者と一緒に作成した事業計画書(様式2と様式3)は、まだ完成ではなく、さらに商工会議所に定期的に来る相談員に添削してもらうことで、完成度が高まります。
相談員は、事業計画書を採点する資格を持つ中小企業診断士なので、具体的に加点要素となるアドバイスが貰えたりします。
どうしても、自分だけで作成したり、サポート業者との間だけで作成すると視野が狭くなるため、客観的な第三者のアドバイスを貰うと良いと思います。

7.画像、数字、表、データ、グラフ

事業計画書の説得力を上げるためには、熱のこもった文章も大事ですが、それだけではなく、それをわかりやすく伝えるための「イメージ画像」「数字やデータ」「表やグラフ」などの工夫も必要となります。
審査する人が自分の事業内容を知らない、全くの素人と思って作成すると良いかもしれません。
なお、データの探し方や、画像や表の差し込み方などが、エクセルやワードの技術がない事業主には大変なところかもしれません。

8.ストーリ性がある事業計画書

事業計画書の様式2と様式3は、別のものと考えず、両者に繋がりをもたせ、流れやストリー性を意識すると完成度が高まります。
具体的には、様式2で現在の事業内容の問題点や課題、将来やりたい目標や夢を掲げ、様式3で問題の改善策や目標を達成するための具体的な方法として、補助対象事業が必要であるという流れが必要です。
それらが、一つのストーリとなっていると、統一感が出て完成度が高まります。

9.国の予算配分の運

これは運頼みですが、補助金の予算は、国が決めることなので、予算が多いときは採択率が高くになり、予算が少ないと採択率は下がります。
事前に、予算がわかればいいのですが、そういうわけにも行かないので、ひとまず毎回提出しておく。ぐらいの覚悟が必要なのかもしれません。

10.応募件数と採択数の競争倍率の運

これも、運の要素ですが、予算が多くても、応募件数が多すぎれば競争倍率は上がり採択率が下がります。
逆に、応募件数が意外と低く、予算が少ない年でも採択率が良い年があります。
そのため、応募する側は、セミナーやネットの事前情報に踊らされることなく、自分で必要と判断したら、応募するという覚悟のほうが良いかもしれません。

まとめ:目標100の成功事例を作ること

小規模事業者持続化補助金が採択されたので、採択のコツを自分なりにまとめてみました。
一時は、不採択が続き商工会議所の会員にならないから採択されないんだ。と穿った見方をした時期もありましたが、今回は採択されて安心しました。

これから成功事例100を目指していこうと思います。先は長いですが。
目標達成の頃には、補助金マスターになってたらいいな。

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