今野敏の任侠学園を読みました。
任侠書房を読んで面白かったので、続編も読んでみました。
ヤクザ目線で現代の社会問題を切り取る作品ですが、お約束的な展開が読んでいて安心させてくれます。
お正月休みにサクサク読む作品としては、うってつけでした。
あらすじ&感想
日村は、下町の小さいヤクザの事務所の代貸を務めている。
組長の阿岐本は、人情があり人とのつながりを大事にするが、気まぐれなところがあり、興味があると収入が見込めなく飛びつく悪いクセがある。
そんな阿岐本が、経営難の学園の話を聞き、債権を売るわけではなく、経営を立て直そうと理事を引き受けてしまう。実際に体を動かすのは部下の組員のため日村は頭を抱えてしまう。
学園では、落書きや割れたガラス、過保護の保護者、やりたい放題の学生など問題を抱えていた。
日村達は、抵抗に合いながらも、何とか正常な状態に戻そうと努力するが・・・
勧善懲悪で、お約束的な展開ですが、そこが魅力のこの作品。
社会問題もよく聞く問題で小難しいことは一切なし、考えることもなくサクサク読めて、最後は、黄門様の印籠のように組長の人脈で解決。
疲れたときに読む作品としてはとってもおすすめ!