はじめての取引先や税務相談などそれほど親しくない人と話す時は、あえて雑談をすることがあります。
目的は上がり症の自分を落ち着かせるため。という情けない理由ですが、そんな人もいるはずです。
そんな気軽な雑談ですが、ネタ選びを間違えると大きな失敗になることがあります。
これは気心の知れた顧問先なら問題にならなくても、はじめての人だと問題になる可能性があります。
そこで、営業時の取引先との雑談のルールとして、「避けるべきネタ」と「安全なネタ」を紹介します。
これは自分のルールですが、新社会人でも参考になると思うので読んでみてください。
避けるべきネタ
仕事上で自分が親しくない人と会話する際は、次の3つのテーマは絶対に避けます。
「政治」「宗教」「性差」
その人の政治に対する主義や考え方は、自由でこちらから強要すべきものではありません。
また、政党の支持母体が宗教系という可能性もあるため、政治のネタは避けています。
ワイドショーや週刊誌でスキャンダルになっている政治家は、雑談のネタとしては面白いですが、リスクが伴うことを知っておいたほうがいいでしょう。
リスクを避ける方法は、こちらからは話は切り出さず、雑談相手から話が出た時に調子を合わせる程度にしておくと良いと思います。
また同じように、「宗教」「性差」も避けるべきでしょう。
どちらも個人の自由ですので、笑いにしたり、雑談で口にすべきではないでしょう。
一軒家などの個人宅にはじめて訪問する時は、塀のポスターや部屋の仏壇等で確認できることがあります。
また、年末調整や給与計算では、扶養親族を確認しますが、あくまでも事実確認に止めておきます。
当然ですが、決して離婚の理由など聞いてはいけません。
安全なネタ
逆に、雑談のネタとして安全なのは、次の3つです。
「天気」「スポーツ」「健康」
この3つは、基本的に人を不快にさせるリスクが低いネタです。
ただし、それでも決してリスクが消えるわけではないので注意は必要です。
天気は「暑いですね。」「寒いですね。」など誰でも使える鉄板ネタです。
スポーツは、オリンピックなどの国際イベント、フィギュアスケートなど芸能ネタに通じるものは使いやすいと思います。
ただし、野球やサッカーは女性には通じないことがあるので、注意が必要です。
健康は、ガンなど重大な病気は避けるべきですが、「寒いですが風邪は引いてませんか?」「健康そうですね。」などポジティブなネタとして使います。
ネタとしては「芸能人」というのもありますが、仕事と離れすぎていると、自分の価値を低下させるリスクがあるため、あえて自分からは口に出さず、話が出たときに乗っかるほうが良いと思います。
まとめ:人を不快にさせない
それほど親しくない取引先との雑談において、「避けるべきネタ」と「安全なネタ」を紹介しました。
基本は「その人に不快にさせない。」ということです。
相手との壁を取り払うために、あえて攻める営業マンもいますが、自分はそれが不快なので、相手にもしないようにしています。
個人的には、相手と自分の間は「壁」ではなく「崖」があると思っています。
信頼関係は、その崖に長い期間をかけて橋を築いていくイメージでお付き合いしています。
新社会人は、営業時の雑談でこのルールを参考にしてみてはいかがでしょうか。