黒川博行『暗礁』を読みました。
疫病神シリーズの『疫病神』『国境』に続く3作目です。
既に『国境』と『破門』は読了済みです。今回も前作同様最高に面白い作品でした。
難しいことを考えずに、ただひたらすら小説を楽しみたい人におすすめの一冊です。
あらすじ&感想
建設コンサルタントの二宮は、小遣い稼ぎで代打ちした接待マージャンをきっかけにトラブルに巻き込まれる。
奈良東西急便の社屋放火事件の犯人に仕立てられた二宮は、警察と暴力団の両方に追われるハメになる。
一方、奈良東西急便は奈良県警の天下り先という一面があり、しかも暴力団対策費として数十億円の裏金を作っていた。
二宮の相棒の桑原(大阪のヤクザ)は、その裏金をシノギにしようと四方八方へ走り回る。
ハードボイルド小説でありながら、エンターテインメント性溢れる超大作。
上下巻の文庫本でありながら、テンポが早くページをめくる手は止まりません。
難しいビジネス本に辟易している人や、普通の小説に飽きてしまった人には、オススメです。