大人になれば勉強なんて不要。まして仕事なら腕に自信があれば成功できる!・・・
なんてこの時代に思っている人は少ないとは思います。
でもたまに、古風な人には腕一本で十分!勉強なんていらん!という信念を持っている人もいます。
そんな人が独立すると、営業や集客・経理や税金の知識がないために、チャンスを逃すこともあります。
そこで、これから美容室や飲食店などを始める人のために、開業には技術力だけでなく、経営の勉強も必要な理由を紹介します。
経理の勉強で税金をコントロール
確定申告など税金の申告というと、税金を納めるためマイナスイメージを持つ人も多いと思います。
また経理初心者には、簿記の知識がないために白色申告で確定申告している人も多いと思います。
しかし、簿記の勉強をすることで、青色申告で確定申告することができます。
青色申告であれば、赤字の年は、その赤字分を翌年に繰り越して、翌年の黒字と相殺できます。
また、所得税の計算方法を勉強することで、所得控除や税額控除を上手く利用することができます。
控除を上手く利用することで、必要な控除を追加したり、不必要な控除を削ることができます。
この結果、無駄な税金を納める必要がなくなります。
税金は勉強することで、自分でコントールできるものなのです。
[関連記事]開業するなら簿記3級に合格した方が良い3つの理由
経理・税金の勉強方法
経理や税金の勉強は、市販のテキストを使った独学でも構いません。まずは簿記3級から。
ですが、事業主であれば、さまざまな場所で開催している講習会に参加するも良いと思います。
青色申告会や法人会、商工会議所だと会費が必要ですが、入会すると節税方法や補助金などお得な情報も入手できます。
事業開始届を提出していれば、税務署で開催される無料の帳簿説明会に参加するのもありです。
マーケティング・集客の勉強
腕に自信があれば、看板を掲げていると勝手に口コミで集客できる。と思っている人はいるでしょうか?
しかし現実はそんなに甘くはなく、どんなに技術力があっても、廃業する人はたくさんいます。
廃業する人は、運がなかった人もいますが、マーケティングや集客の勉強が足りなかった人もいます。
逆に、技術的には最低限のレベルであっても、アピールや営業力に長けていることで成功する人もいます。
集客やマーケティングの勉強するれば、必ず成功するわけではありません。
ですが成功している多くの人は、失敗を重ねながらも、いくつもテストマーケティングを継続しています。
マーケティングの勉強方法
集客の勉強方法は、同業者や先輩後輩に聞くのが効果的です。
上手くいった方法や、メディアで評判の方法でも実際はそれほど効果が無いものなど、生の情報が得られます。
もちろん、セミナーやネットの情報なども収集し、その中で効果的なものを判断するのは自分ですが。
あえて有料のセミナーや研修に参加してみる
勉強方法にはセミナーや研修に参加する方法もあります。
なかには無料のセミナーもありますが、あえて有料のセミナーや研修に参加しても良いかもしれません。
開業当初は料金が高いものは厳しいかもしれませんので、自分の身の丈にあったものを探してみましょう。
無料ではなく有料だからこそ、事業に活かせるノウハウが得られる可能性もあります。
無料セミナーは軽い気持ちで参加しがちですが、有料だと何かを得ようとする気持ちが強くなります。
そして、その得た知識を、事業に利用しようとする気持ち持ち良くなるはずです。
ただし、世の中には詐欺まがいの高額セミナーがあり、開業したての人を狙ったものもあります。
まとめ:開業したからこそ勉強
開業する個人事業主のために、開業してからは技術だけなく、経営の勉強も必要な理由を紹介しました。
開業までに厳しい修業を重ねた人は、技術には自信があると思います。
しかし、自分がオーナーになると、技術だけでなく経営の勉強も必要になる。ということがポイントです。
このような記事を書いたのは、自分が税理士として独立した後に、営業や集客に苦労した経験があるからです。
これから開業を目指す方は、今からでも簿記や集客など経営全般の勉強を始めてはいかがでしょうか。
