開業したての個人事業主の皆さんは、現在忙しいでしょうか?それとも時間を持て余して暇でしょうか?自分は数年前に税理士として開業しましたが、それまでは会計事務所の職員としてサラリーマンをしていました。
独立開業すると時間の使い方と考え方が変わったのを実感しています。具体的には『誰のために使うか』という点で180度変わりました。
そこで、開業で変わった時間の使い方と考え方について紹介します。これから開業する個人事業主の方は気軽に読んでみてください。
時間は誰のためにあるのか
開業当初は時間の使い方が自由になり過ぎて、それをどんなふうに使って良いのかけっこう悩みました。(いろいろテスト・マーケティングしていた時期です)
サラリーマンをしているときは、時間とは勤務時間のことであり、会社(会計事務所)に拘束される時間でした。そのため、時間は会社のため、そして会計事務所と契約しているお客さまのためでした。
しかし独立開業してからは、会計事務所による拘束がなくなるため、時間は自分の収入のため、そして自分と契約しているお客さまのため。と変化します。
この変化は似ているようで180度違うと思っています。なぜなら収入に直結するからです。サラリーマンであれば会社の指示に従うことが優先順位の最上位ですが、独立するとサービスを提供することが収入の条件です。つまり時間報酬から成果報酬になるということです。
時間に開放されると時間を守る
独立開業して勤務時間という拘束から開放されると、毎日遅くまで飲み歩いても、お昼から出勤しても自由です。
ですが実際に開業してみると、サラリーマンのときよりきっちり時間を守るようになりました。朝は遅刻しないように気をつけますし、お客さまとのアポイントの時間も必ず守ります。(当然といえば当然ですが、意識的な部分でより強く意識しています。)
数年前に読んだ東野圭吾の『容疑者Xの献身』のなかの『人間は時計から解放されるとかえってそうなる』という湯川助教授のセリフを実感した思いです。
満員電車に乗らない
開業して具体的に変わった点として満員電車に乗らないように努力しています。たまに乗りますが。
始業時間が9時と決まっていないので、早めに出社して作業したり、ブログを書いて時間を使います。
逆に終業時間を早くしたり遅くしたりすることで満員電車を上手く避けられます。
残業も休日出勤も自主的にやる
時間が自由になったからと言って休みを自由に取れるわけではなく、残業や休日に仕事をすることもあります。
仕事をしないと収入が得られないため、サラリーマンのときの残業や休日出勤よりも自主的に仕事ができますし、サラリーマン時代より辛くはないです。(たぶん・・・収入に反映されるから?)
サラリーマンでも個人事業主でも仕事に対する責任感は同じですが、『やらされてやるか』『自主的にやるか』という考え方の違いは思いのほか大きいと思います。
休暇は自由に取れるけど取りづらい
独立開業するデメリットとして休暇が取りづらいというのがあります。独立すると完全週休2日制というわけにはいきません。
軌道に乗る2年間ぐらいは仕方ありませんが、軌道に乗ったら健康管理のためにも休暇も取っていきたいと思ったりします。
開業すると、時間は『会社のため』ではなく『自分のため』そして『お客さまのため』なのだから。