税理士試験が難しくなっているらしい。というか、一見しただけでは誰も解けないような理不尽な問題が増えているらしい。
僕が受験したのはもうだいぶ前で記憶も薄れていますが、ちょうどその頃から単純な暗記試験から実務色が強くなっていました。
超難関資格の税理士試験は人生をかけて挑戦する人がたくさんいます。そんな試験で誰もわからないような問題が出される意味を考えてみました。
知識ではなくメンタルを試している
まず結論としては、『最近の税理士試験は、会計や税法の知識を試していると見せかけて、実は受験生のメンタルも試しているのではないか。』ということです。
受験した頃の思い出を振り返ると、法人税法の問題用紙を開いて読んでも何を聞いているのかさえ理解できなかった受験1年目、問題は理解できたけれど真逆の回答(圧縮記帳できないのにできると)した受験2年目、そして落ち着いて試験に臨めた3年目に合格できた。という経験があります。
以下具体的に、税理士試験が知識だけでなく、受験生のメンタルも試している。と思う理由を紹介します。
一見しただけでは分からない問題(取引)
税法の試験では、ある取引から税金の計算をしますが、最近の試験の傾向としては一見しただけでは理解できない取引が混じっています。
これも税法の知識を試していると見せかけて、実は電子マネーや仮想通貨など取引が多様化している現実の取引に、逃げずに税金の計算ができるのかを試しているのかもしれません。
膨大な資料・不足資料
税法の試験で顕著ですが、問題だけでなく関係資料も含めることで、問題用紙がすごく多くなっています。極端だと、普通に読み込んでいると試験が終わってしまうほどの量です。
この資料の多さも、税金に関係する資料を知っているかを試していると見せかけて、実は必要な情報を諦めずに見つけることができるか。という根性を試しているのではと思っています。
実務の世界では、資料が足りないことはザラですし、必要のない資料もあったりします。そんな場面にも対処できるかを税理士試験で試しているのかもしれません。
2時間で終わらない問題量・解答量
理論問題『消費税の納税義務について述べよ。』僕『っ!! 多すぎる!』
理論の問題でも計算の問題でも同じですが、問題量だけでなく解答量も多すぎることがあります。解答用紙が足りないのでは。と心配してしまうことがありました。
こんな問題も、ボールペンで書くスピードを試していると見せかけて、確定申告の申告期限が迫ったタイミングで依頼される大量の資料に負けないメンタルを試しているのかもしれません。
そのうち税理士試験で面接も始まるのでは
知識だけでなくメンタルも試している。と思う理由を紹介しましたが、そんなことを考えていたら面接試験もやりかねないなと思ってきます。
実務では税金の計算も重要ですが、お客さまとのコミュニケーションも重要で、それができないと仕事にならないからです。
もし税理士試験の裏の目的がメンタル試験なら、面接官をお客さまと仮定した面接するなら(圧迫面接)もやるかもしれません。(冗談です)
まとめ:税理士試験にはメンタルトレーニングも必要
税理士試験が受験生のメンタルも試している理由を考えてみました。
これから税理士を目指す人は、専門学校での知識の勉強だけでなく、どんな問題が出されても動じないメンタルトレーニングも必要かもしれません。