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美容室オーナーの配偶者が経理をするメリットとデメリット

投稿日 : 2016年9月5日 / 更新日 : 2018年6月21日

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個人事業主として美容室を開業すると、経理と確定申告が義務となりますが、日々の経理を配偶者に任せる人もいます。

通常の業務で忙しく帳簿を付ける時間がない場合は助かりますが、お店の経営状態や経費の内容を知られたくない人もいます。

そこで、これから美容院を開業する美容師のために、経理を配偶者に任せる場合のメリットとデメリットをまとめました。個人事業の経理をする奥さんのメリットとデメリット

メリット

給与を経費にできる

経理を配偶者に頼むことで、配偶者に給与を支払うことができ、経費が増え利益の圧縮につながります。

利益が減ると、所得税が減り、そして個人住民税も減ることなり、二重の効果があります。

ただし、同一生計の配偶者や親族に対して給与を支払うためには、青色申告であること、6ヶ月以上勤務すること、高額でないこと、届け出をすることなどの要件があるため注意が必要となります。

なお、給与を支払うと、給与から源泉所得税を控除して納める義務が生じるため注意しましょう。

[関連ページ]

青色申告者の専従者給与

引用│国税庁ホームページ

時間を節約できる

配偶者に経理を頼むことで、本業に使える時間を増やすことができます。

個人事業主は、本来の業務の他に、集客や人事、経理などすべての業務を行うため、一人でこなすには体力的にも大変です。

そこで、配偶者に業務を分担してもらうことで、時間の余裕が生まれます。

無駄な支出を抑えられる

美容師など個人事業主は、自分で稼いで自分で使うため、人によっては金銭感覚が緩くなることがあります。

しかし、配偶者という視点が入ることで、チェック機能が働きます。特に交際費などの飲食代に対しては厳しいかもしれません。

美容室の経理は比較的簡単

経理というと難しいと思われたり、知識がないとできないと思われるかもしれませんが、業種によっては難しくありません。※製造業など原価管理が難しい業種もあります。

美容室などの現金商売では、取引内容が毎月同じですし、売掛金や買掛金の取引先も限定されているので、コツを掴めば経理初心者でも会計ソフトに入力できます。

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デメリット

会社の損益を把握される

配偶者が経理をするということは、配偶者にお店の経営状態を知られることになります。

経営者の中には、経営状態を知られたくない人もいますが、経理を任せると内情を把握されやすくなります。

もちろん、経営状況を知ってもらうことで、危機感を共有できるかもしれませんが。

配偶者の時間が減る

配偶者が経理をすると、その分配偶者の時間が減ることになります。

配偶者が別の場所で働いていたり、専業主婦を楽しんでいる人の場合は理解が得られない場合もあるので、注意と配慮が必要になります。

経営に口を出される

経理をすると店舗の実情がわかるため、経営者としての意見を言われる可能性があります。

配偶者が経営者になることで、会社がうまく回るケースもありますが、その逆もあるため注意が必要です。

金銭感覚が薄れる

配偶者に経理を任せると、自分の金銭感覚が弱くなり、経費に対して鈍感になる可能性があります。

自分で経理をしていれば、経営状態が分かり危機感を持ちますが、他人に経理を任すと経営感覚が薄れ、給料制やお小遣い制のサラリーマンのようになってしまう可能性があります。

まとめ:配偶者の経理は一長一短

美容師のために、配偶者が経理をすることのメリットとデメリットをまとめました。

経理の知識がなくても何とかできてしまうのが、美容室というシンプルなビジネスモデルの特徴でもあります。

これから美容室を開業するオーナーさんは、この記事を読んで、配偶者に経理を任せるか参考にしてみてください。

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