税理士なのに税金の本が苦手です。難しい専門用語が多くて読んでいると眠くなります。
これまで税金や経理についてのブログを書いてきたけれど、これからは読んだ本のあらすじを感想を挟みながら紹介して行きたいと思います。
決してネタに困ったわけではないですが、読書の記録を取る手段の一つとしてブログを使ってみようと考えてみました。
西加奈子『漁港の肉子ちゃん』
本を読んでいて声を出して笑ったことはあるでしょうか?
自分はマンガを含め小説を読んでも、引き込まれることはあっても、声を出して笑ったことはあまりない方です。
もちろん飲み会での会話やテレビを見て笑うことはよくあるけれど、本となるとほとんど記憶にありません。
それは、本を読んで人を笑わせるテクニックは、他のものと違う独特のものがあるからだと思っています。
最初に紹介する西加奈子著『漁港の肉子ちゃん』は、本で笑わせてくれる数少ない小説です。
東北地方の縁もゆかりもない漁港に住み着いた肉子ちゃんと、血のつながりはないが共同生活をする小学生の喜久子との日常を描いた作品です。
あらすじは批評は、ウィキペディアでもAmazonのレビューでも見てもらえばいいと思います。
それよりも言いたいのは、この本を読んで生きることの大切さや強さを感じたことです。
重要なメッセージが笑いの中で書かれて、ラストは笑いながらも涙が出てくるのを止められませんでした。
是非読んでもらいたい作品ですが、電車の中では読まないで欲しい。周りから変な目で見られることになることは避けらないでしょう。
補足
漁港の肉子ちゃんの表紙(アイキャッチ画像)は西加奈子さんの描いています。
文才だけでなく絵心まであるとは!
漁港の肉子ちゃんは2016年4月時点で映画化されていないが、おそらくされると思ういます。
しかし、映画で見るよりも、本を読んで笑うことの楽しさを知ってほしいと思ったりします。