先日、会計事務所から独立して開業した先輩税理士と話す機会がありました。
そこで、独立前と独立後で何が変わったかを聞くと、時間の使い方が変わったと言っていました。
昼間に子供の送り迎えや家事もできるけれど、仕事が忙しいと土日も関係ないとのことでした。
そこで、これから開業を目指す人のために、独立開業の働き方について考えてみました。
日本の会社の悪いところ
日本の企業で働くサラリーマンは、良くも悪くも給料制です。
一定の給料が保証されて安定していますが、逆にどんなに働いても昇級はわずかです。
労働に見合った給料が保証されていれば、問題ありませんし文句もありません。
しかし日本の企業では、労働の量や責任の重さに対しての対価が見合っていないのが問題です。
仕事が少なく給料も低い企業なら納得できますが、労働量が多く責任も重いにもかかわらず、給料が低いために社会問題になっています。
裁量労働制が議論されていますが、これも裁量(責任)だけ大きくなり、対価となる給料が低いことが問題になっています。
ブラック会計事務所の長時間労働
会計事務所も長時間労働がよく問題視されています。
そのため、人がよく辞める業界ですし、分業制が確立されていない小さな会計事務所では長時間労働が当たり前です。
また確定申告や給与計算など期限がある仕事が多いため、土日祝の出勤もあります。
自分が独立しようと思った理由の一つもこれで、給料制で長時間働いても、給料は上がらない。
さらに責任だけ増やされる現状に納得できなかったからです。
独立開業すると完全な裁量労働制
日本で検討されている裁量労働制はサラリーマンの給与制度が前提です。
しかし自分の場合は、独立開業しているので、世間で言うフリーランスで裁量労働制よりもさらに厳格です。
自己責任のもとで仕事をするため、仕事をする分だけ報酬が増えます。
そのため、長時間労働になることもありますが、報酬が目に見えて増えるため、ストレスにはなりません。
サラリーマンだと仕事を断ることはできませんが、独立開業した裁量労働制だと嫌な仕事や採算性の悪い仕事は断ることができます。
仕事が減ると報酬も減りますが、それは当然のことなので納得でき、ストレスにはなりません。
収入が減る覚悟で仕事を増やさない。という裁量も与えられなければ本当の裁量労働制とは言えないと思います。
まとめ:本当の裁量労働制は独立開業
独立開業すると、働くほど収入は増えるし、逆に働かないという選択もできます。
何をするにしても自己責任なので、ストレスにはなりません。
本当の意味での裁量労働制は独立開業なのかもしれません。
逆に、サラリーマンに裁量労働制を適用しようとする考えは、経営者の強引な考えなのかなと思ったりします。