勤務税理士として仕事をしていた時は、お客との相性が悪いなと思うことがありました。
幸い独立してからは、そのようなことはありませんが、人間ですから好き嫌いは当然出てきます。しかしそこは仕事です。
そこで相性による顧客との付き合い方を考えてみました。
苦手だけど大口の取引先
このタイプの取引先に対しては、ビジネスライクに割り切って付き合うのがベストです。
相手から取引を解消されたら、仕方ないと割り切る覚悟を持って仕事をすると、こちらのストレスもありません。
お金のために、嫌いでも付き合うという姿勢でいると、精神的な負担が大きくなります。ただし、仕事においては手を抜かない。ということにも気をつけています。
苦手でお金にならない取引先
このタイプの取引先は、取引を続けていても利益になる可能性は低いです。
手間とコストだけが増えていくことになります。また比例してストレスも溜まっていくので困ったものです。
そこで、早期に取引の解消に向けて努力します。
あえて値上げを通知することで、相手から断らせる方向に仕向けます。
そこで、値上げに応じる場合は、「苦手だけど大口の取引先」のタイプに向かうと考え、ビジネスライクな付き合い方にしていきます。
好きでしかも大口の取引先
このタイプは、多くの場合、相思相愛で取引をしているのため取引解消の可能性は低くなります。
しかも、人間的な仕事以上の関係が構築されているため、次の仕事につながる可能性も高くなります。
知り合いの取引先を紹介してくれたり、新しい仕事を振ってくれることもあります。
好きだけど売上に繋がらない取引先
このタイプは、開業当初の取引先に多いケースです。
具体的には、こちらとしては応援したいけれど、相手の事業が軌道に乗らない場合などです。
そんなときは、こちらはある程度損をする覚悟で付き合います。
その結果、相手の取引が軌道に乗ると「好きでしかも大口の取引先」のタイプに変化する可能性があります。
タイプが変化すると、こちらが損をしていた以上の利益が返ってくる可能性があります。
付き合いやすい取引先
自分の場合、顧問先との相性で一番気にするのが、お客様の人間性です。(古い人間なので人柄重視です。)
人間的に誠実な方や、真面目な方は、仕事がスムーズに行きますし、お互い楽しく仕事ができます。
税理士という仕事は、お客さまのプライベートな部分に触れること多いので、長く付き合うには、人間性が非常に重要な要素です。
逆のパターン、嘘をついたり、傲慢な態度な顧問先は苦手なタイプになります。
会計の仕事はコミュニケーションがとても重要なため、このタイプは仕事も上手くいかないことがあります。
まとめ
取引先との相性について考えてみました。
独立してから取引しているお客さまは、皆さま親切な方ばかりで、勤務税理士のときにしていたような苦労はありません。(感謝です)
お金で繋がる仕事は長続きしないと思いますし、自分のストレスにもなるので、避けたいものです。
苦手なお客さまに対しては、ある程度覚悟を持った対応をしなければならないかもしれません。