【経験談】独立と転職で迷った日々、そして独立というギャンブルへ
自分の経験談を紹介すると、独立を決意したのは実際に開業する2年前でした。
決意後にすぐ開業しても良かったのですが、当時は「独立して収入を得るためのスキル」がありませんでした。
自分は税理士としては若すぎて(当時29歳)、ベテラン税理士のような豊富な知識や人脈がありません。
そこで、5年間務めた会計事務所を辞め、小さな会計事務所へ転職しました。
転職前は資産税業務(相続税)が中心だったため、中小企業を個人事業を経験しておきたかったのです。
現在の税務会計の市場は、相続などの資産税業務は、専門的で大規模な会計事務所が独占しているため、独立したての小さな会計事務所は中小企業や個人事業主がメインの顧客となっています。
そして31歳で独立して思うのは、やはり1回転職を挟んだことは正解だったなということです。
転職で収入は下がりましたが、給与計算など細々とした業務できたことは、現在の業務に大いに役立っています。
ただし、転職前に努めていた会計事務所で経験した資産税業務の知識を活かせる日が来ることも、密かに狙っていますが( ̄ー ̄)ニヤリ
転職という道を選べば収入は安定しますが、独立によって得られるかもしれない大きな収入は見込めません。
自分は覚悟を決めて独立という道を選びました。これは人生においては大きな博打かもしれませんが、税理士という国家資格があることを考えると、勝算が高いギャンブルだと思っています。
とは言いつつ、収入悩みは現在もあって悩み出すとキリがありません。もう覚悟の問題です。
なぜ税理士試験という理不尽な試験を諦めずに合格したのか。全ては独立のためだったのではないのか。
そんなことを思って頑張っている日々です。
サラリーマンは減少し、副業・フリーランスが増加すると予想
一生同じ会社で定年まで働く。という働き方は崩れつつあります。転職市場が活況なのがその証拠です。
今後はフリーランスとして働く人や、会社勤務とは別に副業をする人が増えてくるはずです。
経済が上向きで会社が従業員を支えている企業は問題ありませんが、従業員に給料を払えない企業や、昇級やボーナスが払えない企業は、従業員を会社につなぎとめておくことは無理があります。
そうすると、従業員は自由を手に入れる代わりに、安定した収入や昇進というキャリアプランを失うことになります。
これからは、従業員が一人社長となって収入を得るスキルがなければ、団塊の世代が得ていた収入を確保できません。
フリーランスが増える理由は、このように必要に迫られて、選ばざるを得ない状況になるという消極的理由ですが、これは時代の流れかもしれません。
税制でも優遇されると予想
現在はサラリーマンの給与所得を基本とした税制が確立しています。
つまり、会社が給料から所得税と住民税・社会保険料を源泉徴収して本人の代わりの国に納めてくれるシステムです。
しかし個人事業主になると、自分で税務申告して税金や社会保険料を自分で納めなければなりません。
実はこれはすごく大変な作業です。(会社に感謝しなければなりません。)
しかし今後フリーランスが増えるとなると、このような制度では未納や滞納が増えることが目に見えているため、新しい制度ができるかもしれません。(おそらく源泉徴収制度の拡大徹底だと思う)
そして国の立場がフリーランスを推奨するのであれば、より簡潔で有利な税制になるかもしれません。
将来フリーランスや副業を考えている人は、国の政策を注視したほうが良いと思います。
まとめ:税理士はフリーランスの典型的な見本
独立と転職について自分の経験談を紹介しました。
そして、今後のフリーランスやひとり社長の増加について考えてみました。
よく考えてみると、税理士という職業がフリーランスの見本のような働き方かもしれません。
古いようで時代を先取りしていたのが税理士の業界かもしれませんね。