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美容室の開業で最も悩むポイントは立地ではないでしょうか。多くの開業マニュアル本にも立地の条件について説明していますが、必ず成功する保証は当然ありません。

そんななか、実際に開業した美容師へのアンケートで、開業時に注意しておけばよかったことの5位(18.8%)と9位(11.8%)に、物件に関する後悔がランキングされています。(引用元:日本政策金融公庫)

また、その答えになるかもしれないものが同じランキングに入っています。それが『ターゲットの絞り込み』と『視認性』です。そこで、データからわかる先輩美容師の教訓を活かした立地の条件について、考えてみました。ターゲットと視認性に着目した美容室の立地の条件

美容師が開業後に後悔していること

日本政策金融公庫では、開業した美容師に対するアンケートを実施しています。そのアンケートのひとつに『開業前に注意しておけばよかったこと』というものがあります。

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それを見ると、5位に『物件の選定に関する知識が不足していた』、8位に『物件の選定にもっと時間をかければよかった』という物件選びでの後悔が入っています。しかし、2位には『視認性に問題があった』3位に『ターゲットを明確にしておけばよかった』とあります。

つまり、物件選びの条件には『交通量』や『ライバル店』『家賃』などがありますが、先輩美容師のデータを参考にすると、視認性の高さやターゲットの絞り込みの重要性が高いと分かります。

美容師が開業前に注意しておけばよかったこと(引用:日本政策金融公庫)

美容師が開業前に注意しておけばよかったこと(引用:日本政策金融公庫)

ターゲットに着目した物件選び

立地の条件をターゲットにした場合、考えられるのは年齢、性別、生活レベルなどで、そこから物件の条件を絞り込むことができます。

都心の女性や若い世代であれば、車を保有していないので駅に近い物件が想定できますし、男性をターゲットとすればビジネス街や、車の保有率が高いことを考慮し、駐車場完備の郊外への出店も考えられます。主婦層やシニア層をターゲットとすると、住宅街や商店街なども想定されます。

視認性に着目した物件選び

通りから離れている物件は、その分だけ通行する人からの視認性が悪くなります。

物件選びの条件として、通行する人から視認性も重要になることが分かります。また、通りから入った場所にある美容室は、看板や店舗の外観の工夫が必要となります。美容院は理容業のサインポールのような統一されたシンボルがないため、一見しただけでは美容室とわからない場合があります。

最近では、ホットペッパービューティーのように、ネットでの予約が多くなったため、広告の比率が高くなっています。視認性に問題がある店舗では、より広告費の負担が大きくなる可能性があります。

立地が良いとライバル店も多いデメリット

立地について視認性だけ考えると、駅チカ物件が優れているように思えますが、その場合のデメリットもあります。

それが家賃とライバル店の多さです。コンビニよりも多いと言われる美容室ですが、駅周辺になるとその傾向がさらに強まります。駅に近い物件ほど、家賃が高く、ライバル店が多いため競争が激しくなります。

開業したばかりの美容師にとっては、限られた運転資金から捻出する地代家賃や広告宣伝費は大きな負担となります。

まとめ

開業した美容師が後悔しているデータから、美容室の立地の条件について考えてみました。

物件の立地条件は一長一短があり、必ず成功するという保証はありません。

それでも、実際に開業した美容師さんのデータなので一つの基準として参考にしてみてください。また書店では開業のマニュアル本や出店計画に関する参考書があるので、物件に関する知識を高めてみましょう。

なぜなら物件の選定は、開業する時限定の悩みで、後から後悔しても変更できないものだからです。

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