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美容院の数は平成26年度で約23万7千店で、前年の23万4千店から3000店増加しています。(衛生行政報告例より)

しかしこの3000店は『新規出店数ー廃業数』の純増数のため、実際にはこの何倍も出店数と廃業数が隠れています。

日本政策金融公庫では、これから開業する美容師のために、実際に開業した美容師が、開業後に失敗したなと感じたことを調査まとめています。

そこで、データを参考に失敗した例を考察してみました。これから開業する美容師は、先人たちの失敗を参考にしてみましょう。

[参考ページ]美容院の失敗例

引用│日本政策金融公庫

1位(32.9%) 自己資金が不足していた

開業資金=設備費用+運転資金

  • 運転資金に充てるべき自己資金を、設備投資に回してしまった。
  • 単純に運転資金が不足していた。

美容院の経営が安定するには、平均で半年以上必要とされるため、その期間は融資または自己資金で経営する必要があります。

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2位(32.9%)外観・看板の視認性に問題があった

  • 単純に通る人に対して看板が見えづらく、気づいてもらえない。
  • 看板が見えてもそれを美容室と認識してもらえない。

美容院は、理容業のサインポールのような決まった目印がなく、呼び名も『美容院』『美容室』『ビューティーサロン』『ヘアサロン』など表示上の義務がないのも要因です。

3位(28.2%)開業時、従業員の教育期間が不足していた

  • 開業計画が遅れ、従業員の教育まで手が回らないままオープンの日を迎えてしまった。

開業までの流れには、物件選びから始まり、内装、開業案内など多くの作業があります。オープンまでのスケジュールを計画しておくと安心です。

4位(25.9%)ターゲットとする顧客をもっと明確化しておけばよかった

  • 立地によってターゲットが変わることを理解していなかった。

オフィス街に出店する場合は、OLやビジネスマンがメインの客層になりますし、住宅街に出店する場合は、地域に住んでいる主婦や子ども・高齢者が客層になります。

5位(18.8%)物件の選定に関する知識が不足していた

これも4位と同じ要因が考えられます。

物件の立地によって、開業後の経営方針は大きく変わります。

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美容院の失敗

6位(17.6%)開業前にもっと経験を積んでおけばよかった

  • 勤務年数が足りず、開業後に顧客のニーズに応えられなかった。
  • 勤務経験が足りず、融資の審査に落ちた。

美容師の平均年齢層は50代ですが、約4%は20代と30代のため、若くして開業した美容師の悩みかもしれません。
融資の審査基準の一つに、美容師としての勤務経験も含まれます。

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7位(14.1%)商品・サービスの価格設定に問題があった

  • 開業前に出店地域の他の美容院の価格設定をリサーチしていなかった。

東京都心の価格の平均は、地方都市よりも高く、同じ東京でもオフィス街と住宅街で価格設定は異なります。

8位(12.9%)商品・サービスの内容(メニュー、種類等)に問題があった

  • 自分の店でやりたい理想のサービスと、実際に顧客に求められるサービスがズレていた。

求められるサービスは、オフィス街・住宅街・都心・地方によって異なります。

9位(11.8%)物件の選定にもっと時間をかければよかった

  • 駅前の立地は、人通りが多く目立つが、競争が激しく、テナント賃料が高い。
  • 住宅街は、テナント賃料が低いが、人通りが少なく目立たない。
  • 居抜き物件は、内装工事の費用が抑えられるが、前の店舗のイメージに引きずれる。

10位(8.2%)開業時、従業員が確保できなかった

  • 立地や条件・待遇が悪く、募集しても人が集まらなかった。

11位(8.2%)開業当初の従業員が少なすぎた

  • 売上や客数が予想よりも多く、従業員が不足した。(嬉しい悲鳴?)

12位(7.1%)借入金やリースの支払い条件が厳しすぎた

  • 設備を整えすぎて、実際には必要のない設備まで購入してしまった。

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13位(2.4%)開業当初の従業員が多すぎた

  • 11位とは逆に、売上や客数が予想よりも下回ってしまった。

まとめ:先人の失敗から学ぼう!

実際に開業した美容師の失敗例から、その内容を考察してみました。

すべての失敗が自分に当てはまるわけではないと思いますが、気付かされる部分もあったと思います。

これから開業する美容師は、偉大なる先人たちの失敗例を参考にしてみましょう。

創業融資に強い税理士事務所
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